36歳のとき、心房中隔欠損症が見つかりました。
それまで自分は健康だと思っていたので、まさか心臓に穴が空いているなんて思いもしませんでした。
心房中隔欠損症とは・・・心臓の左心房と右心房を仕切る心房中隔に欠損孔と呼ばれる穴が開いている出生時からの疾患です。
生まれつきの疾患なので、自覚症状はなく、年齢を重ねるごとに疲労感・息切れ・
動悸・不整脈・心不全などが出てくるようになり、治療が必要な状態となります。
カテーテル手術で孔をふさぎ、今では年に一度の経過観察を受けています。
おかげさまで日常生活に支障はありません。
それでも、あの診断を受けた瞬間から、「自分の寿命は永遠ではない」という
現実を強く意識するようになりました。
年金について考えるきっかけ
50代も過ぎると、同世代の中では「老後資金」や「年金いくらもらえる?」
と話題が多くなってきます。
人生100年時代と言われますが、私の場合、心臓に負担がかかってきた36年間。
「もし自分が長生きできなかったら?」という視点で、逆に“受け取る前に
終わるかもしれないお金”の存在を考えるようになりました。
もちろん、年金制度は「長生きリスクに備える」仕組みです。
でも人生には、“長生きできないリスク”も確実にあります。
その両方を見つめながら、自分の「生き方」「使い方」をどうしたいかを考えることが
大事だと思うようになりました。
今できる準備と心構え
私は、年金を「老後の備え」としてだけでなく、「もしもの時に家族を守る社会保障」
として捉えるようにしています。
- 障害年金の制度を知っておく
- 自分が加入している年金の仕組みを理解する
- 万一のときの遺族年金についても調べておく
この3つを知るだけでも、将来への不安は少し軽くなります。
「知らないこと」が一番の不安のもとだからです。
限りある時間をどう使うか
病気を経験してから、私は“先の見えない未来”よりも“いま与えられている時間”の方に
意識が向くようになりました。
年金のことを考えるのも、結局は「生き方」を考えることなのだと思います。
どれだけの時間を持てるかわからないからこそ、
「今を丁寧に生きる」「心が喜ぶことにお金と時間を使う」
それが、私なりの年金の考え方です。
まとめ
年金は「老後のため」だけでなく、「生きている今をどう過ごすか」を見つめ直す
きっかけにもなります。
未来への備えと、今日という一日の価値。
その両方を大切にしていけたらと思います。


