私は介護ヘルパーとして高齢者のお宅を訪問していますが、年齢を重ねてから片付けをするのは本当に大変です。
「片付けたい気持ちはあるのに、体がついてこない」
「どこから手をつけたらいいのかわからない」
「思い出が詰まっていて捨てられない」
そんな声を何度も聞いてきました。
高齢になってからの片付けは“片付け”ではなく“命がけの作業”
- 屈む・持ち上げる・掃除する → 全てが重労働
- 転倒リスク・ホコリによる呼吸器トラブル
- 家族も手伝いたくても「何を捨てていいかわからない問題」が発生
50代の今が”片付け”のチャンス
- 40代はまだ忙しい
- 60代はもう疲れやすい
➡ 50代は“判断力も体力もある黄金期” - 以下の観点から整理をすすめる
- ✅ もし自分が入院した時に、残された家族が困らないか
- ✅ 将来自分が介護を受ける側になった時、その家にヘルパーが入れる状態か
- ✅ 自分が好きな物に囲まれて老後を迎えられるか(=不要な物に時間と場所を奪われていないか)
今日から始められる「50代のための片付けステップ」
| ステップ | やること | ポイント |
|---|---|---|
| STEP1 | 毎日1つ「床に置かれている物」をなくす | とにかく床を空ける |
| STEP2 | 「ストック品の棚卸し」 | シャンプー・洗剤など3つ以上あったらアウト |
| STEP3 | 「未来に使わない服」は写真に撮って手放す | 思い出はスマホで保存 |
私自身も他人事ではないと思い、50代の今、片付けを始めました。
まず手を付けたのは 「服」 です。
- 着ないと分かっている服は、スーパーのリサイクルボックスへ。
持って行くだけで処分できるので罪悪感も少なくスムーズでした。 - 子どもの服は、まだきれいなものだけメルカリに出品。
売れると「あ、これは誰かに使ってもらえる」と嬉しくなり、片付けが楽しくなります。
次に趣味の「手芸材料」です。
今までに集めた布やレース・ボタンなどたくさんあります。
「これから使うかも」と思ってとっておいたのですが、結局何年も使うことのないまま、
しまってあります。
新品や、状態のいいものは、メルカリに出品することに。手芸材料は結構需要があります。
「誰かの作品になる」と思えると、手放すことに罪悪感がなくなるどころか、むしろ嬉しい気持ちにもなります。
まとめ:片付けは“老後の準備”ではなく“今の自分を助ける行為”
片付けは「老後のために」ではなく “今を快適に生きるため” に必要なことです。
実際、床の物が減ると、掃除もしやすくなります。
探し物も少なくなった気がします。
「片付けを先延ばしにすることは、未来の自分に借金を残すこと」
「50代のうちに“軽やかな家”にしておくことが最高の老後保険」


