母が亡くなって12年になります。
最初の頃は、父がひとりで暮らしていけるのか心配でした。
そんな父が数年後、一人の女性と出会いました。
その方は父の生活に自然と寄り添い、一緒に畑仕事を楽しみ、季節の花を眺め、
何気ない毎日を笑顔で過ごしてくださっています。
私は訪問介護の仕事をしています。
仕事柄、高齢になってから孤独になり、外出する機会が減ったり、
人と話すことが少なくなったりして、心も体も元気をなくしてしまう方を
たくさん見てきました。
だからこそ父を見ていると、「誰かと笑い合える毎日」が、
どれほど人を元気にするのかを実感します。
父は今も畑仕事を楽しみ、新しい野菜作りに挑戦し、
毎日いきいきと過ごしています。
もちろん年齢を重ねれば物忘れはあります。
それでも、誰かと話し、出かけ、笑い合う時間があることは、
父の毎日を豊かにしてくれているように感じます。
母が亡くなって12年。
母のことを思うと、複雑な気持ちにはなります。
もちろん、私の娘にとっては、大好きだったばぁばの存在は今でも特別です。
だからこそ、父のそばに別の誰かがいることに、複雑な思いを抱くこともあると思います。
それでも私は、父が毎日笑顔で畑仕事を楽しみ、「今日はこんな野菜が採れた」と
嬉しそうに持ってきてくれる姿を見るたびに、この出会いに感謝しています。
人は年齢を重ねても、一緒に笑ったり、季節を感じたり、「また明日も頑張ろう」と
思える相手がいることは、とても大きな力になるのだと感じます。
父が元気で、自分らしく人生を楽しんでいること。
それは、離れて暮らす娘である私にとって何よりの安心です。
年齢を重ねるほど、「誰と出会うか」「誰と時間を過ごすか」が
人生を豊かにしてくれるのだと、父の姿から教えられています。
「ありがとう。」
その気持ちを何か形にしたくて、三角ストールを編みました。


50代になって感じるのは、人生は誰と出会うかで大きく変わることがあるということです。
父にとって、その方との出会いは第二の人生の始まりだったのかもしれません。
これからも二人で畑に出て、季節を感じながら、笑顔で過ごしてもらえたら嬉しいです。
